予測の精度と限界|どこまで当たるのか
最終更新日: 2026-10-06
どこまで当たるのかを隠さずに書きます。検証して効果がなかった手法は入れていません。
過去の年で採点して作っている
重みの付け方は、2021〜2025年を、それより前の年だけで予測し、実際の観測と照合して採点して選びました。前後何日まで見るか、年の重みをどのくらい効かせるかは、この採点の結果で決めています。
各地点の月別ページでは、同じ考え方で「過去の同じ時期に実際はどうだったか」を直近の年の観測そのままで並べています。統計の数字と実際の幅を見比べられるようにするためです。
天気は「推定」が混じっている地点がある
日本の観測所は無人化が進み、晴れ・曇り・雨といった天気の記録(天気概況)が残らない地点・年が増えています。有人観測所160地点の1996〜2026年でも、全体の約45%の日が天気不明です(1996年は2%、2011年以降は62%)。アメダスには天気概況がそもそもありません。
そこで、天気の記録がある日を教師にして、降水量・日照率・気温・気温差・積雪とその増減・風速・緯度から天気を推定する決定木を作っています。学習に使っていない地点で測った正解率は、日照のある地点で78.6%、日照のない地点で66.0%です(いつも「晴れ」と答えると43.3%なので、それより大きく上回ります)。2015年以降に限っても77.6% / 65.6%で、新しい年でも落ちません。
降水量しか観測しない地点では、降るか降らないかは自分の観測で決め、降らない日の晴れ/曇りだけを50km以内・標高差500m以内の近い地点から借りています。この場合は画面に補完元の地点名を出します。
苦手なもの
- みぞれ: ほとんど当たりません(全体の0.3%しかなく、学習データが足りない)
- 「曇時々雨」のような日: 天気の記録は曇りなのに降水量はある日で、推定が割れます。ただし降水確率は降水量から直接出しているので、この弱点の影響を受けません
- 短い期間しかデータがない地点: アメダスは2016年以降しかないため、年々のばらつきの推定が不安定です。判定に使える年が5年未満の場合は気温を出しません
なお、天気(晴れ・曇り・雨)を載せている読み物ページ(地点別・月別・ランキング・時期で選ぶ)は、天気の記録がそろっていて推定に頼らずに集計できる155地点だけを対象にしています。アメダス地点にもページがありますが、天気は出さず、実測である気温と降水確率だけを載せています。
検証して見送ったこと
思いついても入れていない機能があります。
- アメダスの午前・午後の傾向: 1時間ごとの日照・降水から推定する案を検証しましたが、1日単位の推定は82%当たるのに、肝心の「午前と午後の差」が「差はゼロ」とした場合と同程度の誤差でした。使える情報になっていなかったため見送り、午前・午後の注記は天気概況のある有人観測所だけに出しています
- 降水の多め・少なめの平年比: 新しい年を重くしても降水の予測が良くならず、最近の傾きに予測力がなかったため、気温のような平年比は出していません